2018年07月22日
日本百名山に戻る


岐阜県高山市丹生川町
    標高差:324m
累積標高差:471m
〔068〕乗鞍岳
日本百名山』    最高峰である剣ヶ峰には登らず、畳平を囲む山々のみ登ってみる。
昨日の行動は
  昨日は高山市近郊の滝巡りをした後、ほうのき平のバスターミナルの無料駐車場に入り、宿儺の湯(600円)で汗を流す。
連日、35℃越えの猛暑が続いており、標高の高い(1,200m)ほおのき平は多少涼しいだろうとの狙いもあった。
当日の行動は
朝、目が覚めると気温は寒い位の19℃まで下がっていた。 ほうのき平発の畳平行きの始発に乗れることが出来た。
早朝3時発のご来光バスが出ているので通常運行のバスは混むことはなかった。 6時35分には畳平に着く。
今日は日曜日、もっとも簡単に登れる3千m級の剣ヶ峰は当然、混雑することが予想されるので、予てから登りたかった畳平周辺の山々に登り、剣ヶ峰には登らないことにした。
Road Map :名神道、東海北陸道を走り、飛騨清見ICを下りて高山からR158でほうのき平に至る。
Route Map:ほうのき平のバスターミナルから畳平まで行き、畳平周辺の登山可能な山を全て登る。
剣ヶ峰に登らない乗鞍岳
  学校が夏休みに入った最初の日曜日なので、もっとも簡単に登れる乗鞍岳 ”剣ヶ峰”は相当に混雑すると思っていたが、天気が良いこともあって予想通りに混雑しており ”剣ヶ峰”以外の乗鞍の山はハイカーが少なく、ゆったり展望を楽しむことが出来た。が、立入禁止の山も多く、満足出来るまで登ることは出来なかった。次回は ”烏帽子岳”にチャレンジしてみたい。
滝見予定を残してしまったが
  行きたい滝がまだ残っているが、行楽日の高速道路の渋滞が心配されるので、早めに帰宅することにした。 早めの帰宅が利いたのかどうかは判らないが、高速道路での渋滞も無く、すんなりと帰宅することが出来た。 帰宅してから知ったのであるが、今日の日本の最高気温は郡上市で車の社外温度計は38℃を示していた。車内はエアコンで涼しいものだった。
'18年、飛騨方面の滝見、観光
  07/21:イノシシ滝、三ツ滝三休の滝、魚返りの滝百間滝
          → 平金大滝、鬼滝飛騨大鍾乳洞銚子の滝
   07/22:剣ヶ峰に登らない乗鞍岳

のりくらだけ
ピークハント:3時間15分(休憩時間含む)
お花畑散策:22分
全行動時間:3時間41分

魔王岳(2,762m)
大黒岳(2,772m)
富士見岳(2,817m)
摩利支天岳(2,872m)
ほうのき平からの始発のシャトルバスに乗り、6時35分に畳平に着く。バスの中での40分間は地元高山市の
おば様と山談義で花が咲いた。 畳平の気温は19℃、少し風があり寒いのでW・Bを着る。 まずはバスターミ
ナルの後ろに聳える ”恵比寿岳”(2,831m)に登りたかったが相変わらず、立入禁止となっていた。
登っても良かったが登山道はパトロールから丸見えなので、登頂は止めにした。
2日前にテレビの特番で放映された2009年09月19日のクマ襲撃事件が
あった舞台である ”魔王岳”(2,763m)に登ってみる。
”魔王岳”への登り途中から見た ”恵比寿岳”、
登りたかったが登山道は畳平から丸見えだしなー
同じく ”魔王岳”への登り途中から 水量の少ない ”鶴ヶ池”を見る。
今日は最高峰の ”剣ヶ峰”以外のピークに出来るだけ多く登ってみたい。
南アルプスの甲斐駒、北岳がシルエットとして見えていた。
”魔王岳”はハイキング道と言うより一般観光客の
展望台として道が整備されている様に思える。
登り途中に山頂方向を見るが、これはまだ ”魔王岳”の山頂ではなさそうだ。
たった10分登っただけで畳平を見下ろすことが出来た。
しかも ”剣ヶ峰”も見えている。
10分程で標識の立っている展望地に着いたが、ここはまだ ”魔王岳”の
山頂ではなさそうだ。 全体が高山帯なのでどこからでも展望は良いのだが、
ここは展望地となっている様だった。 更に先に進む。
”魔王岳”の道はどこからでも展望所であった。 山頂では3時発の御来光バスで来れれたハイカーが寛いでいた。
今日は栃木の山友が ”笠ヶ岳”付近の尾根を縦走している日だ。この晴天の中、北アを縦走しているのが羨ましい。
(帰宅後、彼は風を引いて山に行けなかった連絡があった。これで201週の連続登頂の大記録が途切れたのを残念がっていた。)
たった14分で ”魔王岳”(2,763m)に着いた。
畳平からの標高差は61mしかないが、絶不調で苦しい登りだった。
山頂からは北アルプスの山々を背景に乗鞍スカイラインへの絶景が望めた。
ここからだけでなく、どこからも絶景ではあるが。
”恵比寿岳”は標高の高そうな山に見えるが、ここからだと
標高差は70mしかないので簡単に登れると思うのだが、
何故、立入禁止(登山禁止)になっているのだろう。
”魔王岳”からは更に登山道が伸びており、先端まで行ってみる。
先端からは更に ”恵比寿岳”への登山道が続いていたが、
こちら側も立入禁止の看板が立っていた。
クマが駆け下りたであろう ”魔王岳”を下山し、一旦、畳平に戻る。
”コマクサ”は至る所に咲いていたが、
既に終盤であり鮮やかさは無くなっていた。
畳平から ”大黒岳”の登山口に向かう。 振り返り見た
”魔王岳”は南北に長いので、ここからは山頂は見えていない。
”大黒岳”の登山道は真っ直ぐに山頂へ向かっていた。
7時14分に ”大黒岳”への登山口に着く。
ごく最近でも3頭のクマが出没している様だ。
岩峰の迂回路を過ぎると水平道となった。 前方に山頂の休憩舎が見え出した。
岩峰へは登ることなく、左側に迂回路があった。
登り途中から見た ”魔王岳”は南北に細長くピーク感はまったくなかった。
登山口から13分にて ”大黒岳”(2,772m)に着く。
登山口には20分と書かれていたので元気が戻って来ている様だ。
山頂には鳥瞰図があり、北アルプス方向だけ参考にさせて頂いた。
彫金されているので、風化による劣化は少ないのであろうが、非常に見辛い。
(クリックで拡大します。)
”大黒岳”へはスカイライン側からも登山道があり、
登山口でリクエストすればバスも停まってくれる。
”烏帽子岳”(2,692m)は日本二百名山の ”烏帽子岳”にも似た山容で、
登山道があるならば登ってみたいものだ。
登山道をスカイライン側に少し下って行くと、北アルプス大展望の場所があった。
鳥瞰図を元に同定してみたが、合っているかどうか。 間違いは御愛居で!
穂高連山を中心にズームアップしてみる。
シャレではないが ”焼岳”がやけに近い。
”大黒岳”を下山する。 ツアーハイカーだろうか、林道をハイカーが群がって歩いている。
”富士見岳”への登り口に向けて下っている。
この辺りはシームレスに続いている。
7時42分、”富士見岳”へ登り始める。
”富士見岳”への登り途中から ”大黒岳”を振り返り見る。
予想通り ”剣ヶ峰”以外に登るハイカーは少ない。
再び ”大黒岳”を振り返り見る。
岩がゴロゴロしている ”富士見岳”への登山道。
”鶴”に見えると言われている ”鶴ヶ池”は、
今日の水量では ”カピバラ”に見えてしまう。
”白山”(2,702m)も天気が良さそうで、多くのハイカーが登っていると思われる。
”大黒岳”の山頂休憩小屋が見える標高まで登って来た。
登り口から18分で ”富士見岳”(2,017m)に着く。
”富士見岳”へは前回、肩の小屋側から登っているので2回目となる。
山頂から見た ”不消ヶ池”(きえずがいけ)の残雪が神秘的な
コバルトブルー色となっていた。 早く近くで見てみたいものだ。
山頂から次に登る予定の ”コロナ観測所跡”が建っている ”摩利支天岳”を見る。
”コロナ観測所跡”への道路は誰一人歩いていない。 道路は通れるのだろうか?
道路から ”不消ヶ池”の写真を撮るハイカーの姿が確認出来た。
下山しながら変化して行く ”不消ヶ池”を眺める。
”富士見岳”は上側から登る方が半分の時間で済む様だ。
前回はここから登り、山頂まで11分掛かっている。
”富士見ヶ岳”から上側の登り口へ下って行く。
畳平までマイカーで上れた時代に夏スキー場で遊んでいて滑落して岩にぶち当たりケガを
した苦い思い出がある。 山登りではなかったが、これが初めての滑落だったのを思い出した。
あくる日には能登半島で素潜りを楽しんだのが、海水がケガに滲みて痛かったのも思い出である。
予定がなかった肩の小屋への道に入る。 2歳の子供を連れたヤングママ、
その自重は重過ぎるだろうと思われる、ふくよか過ぎるおっさん、
おねえさんの姿を多く見掛けた。 流石は楽チンに登れる3千m峰だ。
”摩利支天岳”の登り口となる ”コロナ観測所跡”の管理道路に着くと、
入口にロープが張られていた。 やはり、立入禁止なのかと思い、
これだけハイカーが歩いている中、禁止項目を破ることが出来ないので
”摩利支天岳”に登れないのであれば ”剣ヶ峰”に登ろうかの方針転換をする。
”剣ヶ峰”への登山道が始まる ”肩の小屋”に着く。
肉眼では多くのハイカーが登山道を歩いているのが確認出来た。
登山道でこれだけ混雑しているのだから山頂の混雑は予想を超えているだろう。
だから土日祭日には来たくなかったのだ。
登山口には ”剣ヶ峰まで50分”との表示があった。 さあ、登るぞ! と登山道を見ると、富士山程ではないが、多くのハイカーが登り、下りで連なっているのが見えた。 予想通りの混雑振りにやはり ”剣ヶ峰”の登るのは止めようと思った。
管理道に戻り、小さな注意書きを見ると、立入禁止とは書かれておらず、
車の通行を規制するものだった。 ここまで車で来れないのに、なぜ、車の
規制が張られているのか? 管理道の先にはハイカーの姿が確認された。
肩の小屋から直登で登れそうな ”摩利支天岳”が望めた。
違反になるかも知れないが、予定通りに管理道で登ろう。
”富士見岳”から管理道が望めたが如く、管理道からも
”富士見岳”がバッチリ望めた。”不消ヶ池”も近い。
無理に言えば ”不消ヶ池”はハート形に見えた。
”富士見岳”の山頂にハイカーの姿が見える。
”コロナ観測ドーム”が近付いて来る。
何度見ても絶景である。北アルプスも更にはっきり見える様になって来た。
目の前に烏帽子岳に似たピークがあり、下山時に登ってみよう
と思いながら忘れていた。
管理道入口から16分で ”コロナ観測ドーム跡”に着く。
摩利支天岳”(2,872m)の山頂はドームの裏側にある様だが、
ここで山頂に着いた事にしておく。
山頂から先ほどまで居た ”肩の小屋”が眼下に見えた。
数分前には肩の小屋から ”摩利支天岳”を見上げていたのだ。
もう一つ、絶対に登りたい山があり、管理道路の途中から登れるのであるが、
ここにはしっかりと立入禁止の看板が立っていた。 稜線の少し内側を歩けば
道路のハイカーに見付かることはないだろう。 大きな山なのに山名が付いていない。
登る、登らないで散々迷った挙句、登らないことにした。 止めた理由が登った
としても違反行為なのでHPには掲載出来ないことである。
コバルトブルーに輝く ”不消ヶ池”を見る。池に下りる道は通行禁止になっていた。
これが登りたかった山であり、後悔しながら畳平に戻って行く。
お花畑への近道も遊歩道入口にロープが張られ通行止めとなっていた。
眼下にお花畑の遊歩道が見えているのに通行禁止とは。
乗鞍岳は一般観光客も多いので、かなり安全に配慮している感じがする。
お花畑に行くには畳平まで戻る必要があった。
畳平に戻り、お花畑の遊歩道に入る。
前方に見えているのが通行止めの遊歩道だ。
18年振りの期待したお花畑には、季節が悪いのか大して花が
咲いていなくがっかり。今日はこのエリアの風景が楽しめた。
北側に見える山も山登りの対象にして欲しい。
南側に見える山、乗鞍岳には登山禁止の山が多いのに改めて気付いた。
お花はが咲き乱れていればベストであるが、周囲の景観だけでも充分楽しめた。
8時55分、管理道を先行していた地元のおばちゃんハイカー2名と山談義しならがら朝飯休憩とする。流石は地元のハイカーで乗鞍岳には精通しており、剣ヶ峰へは御来光バスに乗るのが一番得策と言われていた。おいらは御来光には興味が無いとは言わないが薄い。どうも山歩きを通じて食に興味がある方のようで、食べる話しばかりされていた。
山談義で休憩が長くなってしまったが、おにぎり3ヶを食べて先に下山する。